浅学菲才の嘆息

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

平良隆久さんの「まんがでわかる 日米地位協定」を読んで(2)朝鮮特需の幻想

朝鮮特需で、本当に当時の日本人の生活が改善したのか? まんがでわかる 日米地位協定 高校生が日米地位協定を調べてみた! 日本を被うアメリカの力に迫れ 著者:平良隆久 「ゴルゴ13」原作スタッフ平良隆久吠える!! 作画:藤沢勇希 監修:前泊博盛 ●日本人…

平良隆久さんの「まんがでわかる 日米地位協定」を読んで(1)米軍の北朝鮮への先制攻撃はない

アメリカと北朝鮮の関係を軍事から知る まんがでわかる 日米地位協定 高校生が日米地位協定を調べてみた! 日本を被うアメリカの力に迫れ 著者:平良隆久 「ゴルゴ13」原作スタッフ平良隆久吠える!! 作画:藤沢勇希 監修:前泊博盛 米軍の北朝鮮への先制攻撃…

稲葉陽二さんの「企業不祥事はなぜ起きるのか」を読んで

企業不祥事はなぜ起きるのか ソーシャル・キャピタルから読み解く組織風土 安倍晋三首相が辞任し、菅氏が次期総理候補との情勢。しかし、早くも次期政権は院政、傀儡が見え隠れし、水面下では次期大臣のポストを巡る派閥争いと権力闘争が漏れ伝わる。 本書の…

保坂正康さんの「昭和史の急所 」を読んで(5)私が考える「昭和天皇の戦争責任」

「昭和天皇の戦争責任」ひとつの論考より 昭和前期の戦争を体験した世代の人たちの心底には、政治的、思想的な信条を別にして<あの先生の戦争責任は誰にあるのか。昭和天皇にも戦争責任があるのではないか>との疑問があるということである。 こうした質問…

保坂正康さんの「昭和史の急所 」を読んで(4)兆しをとらえ、歴史に学ぶ

兆しをとらえ、歴史に学ぶ 不必要に悲観する理由はないが、気味の悪い徴候もある。歴史を見ると、民主主義が疲弊すると、必ずファシズムが出てくる。立憲政治、国会がちゃんと機能しなければならない。 『選択』2018.4(3) 保坂正康さん https://ja.wikipedia…

保坂正康さんの「昭和史の急所 」を読んで(3)日本人だからこそ誤りを認める

内省・自省を深める 「日本人なのになんでお前は日本を批判するのかと」という人がいます。しかし、私は日本人だからこそ、誤りを誤りとして認めなければならないと思っています。そして、そこから教訓を引き出してこなければいけないと。そうしなければ、わ…

保坂正康さんの「昭和史の急所 」を読んで(2)突然始まる戦争などない

北朝鮮脅威論を主張するみなさんへ 「突然“敵”が日本に攻めてきたらどうしますか」という素朴な戸締まり論の質問を講演のあとに受けることが増えました(略) 意味がないし、人を愚弄(ぐろう)しています。平時から戦争への移行は、大使の召還や国交断絶な…

保坂正康さんの「昭和史の急所」を読んで(1)「自省史観」の立場から

「自虐史観」から「自省史観」で納得する私。 二十一世紀に入ってからであろうか。奇妙な体験が重なるようになった。大学生相手の講演や市民を対象にした文化講座で昭和史を論じることがあるのだが、質問の折などに「先生の考えは、自虐史観ですね」と乱暴に…

保坂正康さんの「昭和の怪物 7つの謎」を読んで(2)渡辺和子は死ぬまで誰を赦せなかったのか

尊敬する渡辺和子さん。「置かれた場所で咲きなさい」では、様々な人びとの人生を輝かせた名著より。 保阪正康:二・二六事件では、単純に青年将校が決起した事件ではなく、荒木元陸将や真崎大将ら、いわゆる皇道派の将軍が青年将校を煽った(あおった)結果…

保坂正康さんの「昭和の怪物 7つの謎」を読んで(1)東条英機は何に脅えていたのか

保阪正康さんから、読書を通じて、歴史を熟知する大切さを学ぶ。 保阪正康氏が、赤松貞夫さんとやりとりしたというメモ帖に残っている。 保坂正康:東条英機という人は、文学書を読んだことがありますか。 赤松貞雄:小説のことか? ないと思う。 われわれ軍…