浅学菲才の嘆息

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ナディア・ムラド,ジェナ・クラジェスキ,吉井智津(訳)の「THE LAST GIRL イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語」を読んで

アフガニスタンとイスラム国の問題がホットニュースで流れる中、なぜ多くの国民が自国アフガニスタンを離れようとするのか。イスラム国とは何か。 本書は、イラク北部にあるコーチョという小さな村に生まれ育った、女性ナディアの衝撃の体験を綴った作品であ…

澁谷知美さんの「日本の包茎 男の体の200年史」を読んで

包茎などを処置する「割礼」と呼ばれる儀式やしきたりは、世界中の民族・部族にあり、また男性に限らず女性も心身共に被害を受けている例も紹介されます。日本の包茎にまつわる200年の歴史的変遷を膨大な歴史的資料を元に解明していきます。 日本人の半数が…

早乙女勝元さんの「ゲルニカ 無差別爆撃とファシズムのはじまり」を読んで

アジア・太平洋戦争末期、日本は米軍からの無差別空襲を受け、原爆を投下された。しかし、日中戦争において日本軍が中国国内の重慶爆撃などの大規模無差別空襲を行ってきた事を知らない日本人も少なくない。 日本軍が中国に無差別空襲を行っていた時期、スペ…

木下武男さんの「労働組合とは何か」を読んで

国際的な労働運動、労働組合の歴史、そして日本の労働組合の歴史と課題が整理できた。 大衆運動としての労働組合運動と政治・政党の関わりの課題が認識できた。 日本の労働者は長時間労働や休日労働の課題、非正規労働者の増加など、貧困と格差が進む中で、…

志賀賢治さんの「広島平和記念資料館は問いかける」を読んで

広島平和資料館の歴史に関する知識が深まった。本書に触れられている通り、自身の知識不足から来る誤解も整理された。 コロナ禍で、移動は困難だが、将来的には是非、広島平和資料館にあしを運び、展示の内容の意味、目的、そして原爆の被害と平和について、…