浅学菲才の嘆息

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

映画「我が青春つきるとも-伊藤千代子の生涯-」を鑑賞して

伊藤千代子は長野県に生まれるも、両親との死別など幼少期から不遇な体験をするも、親族達に育てられ、成績も優秀で進学を望む。しかし、経済的問題もあり、尋常小学校で教員をしながら学費を貯め、また親族の学費援助もあり、東京女子大へ進学し、社研の活…

医療生協さいたま看護部本編集委員会編著:続地域とともに産み・育み・看とる-コロナ禍でいのちと向き合うー」を読んで

私の所属する団体より献本頂き、早速拝読させて頂いた。最近、田中ひかるさんの「明治のナイチンゲール 大関和物語」を読んでいたこともあり、看護師の歴史を含めて、コロナ禍で奮闘した医療生協さいたまの看護職集団の事例を大切にする姿勢、さらに事例を丹…

坂本貴志さんの「ほんとうの老後『小さな仕事』が日本社会を救う」を読んで

数年前に老後資金は2,000万円などが話題になり、「老後資金がたりません」などの映画が作られ、定年後の老後を心配する声が絶えない。バブル崩壊以降の経済の停滞による可処分所得の経年的な減少、年金支給額の減額に物価高騰による生活費の高騰が追い打ちを…

映画「君たちはどう生きるか」を鑑賞して

映画「君たちはどう生きるか」を鑑賞した。過去の宮崎駿のアニメや映画、スタジオジブリ作品の一コマ一コマが走馬灯の様に小気味よく流れると感じたのは私だけか。 静と動、柔と剛、陰と陽、明と暗、に引き込まれ、展開が予想できずに引き込まれ、あっという…

植原亮太さんの「ルポ虐待サバイバー」を読んで

リハビリテーションの臨床に携わっていると障がいのみならず、個々の社会背景にぶつからざるを得ない。社会的弱者となる高齢者や小児を含む障がい児者の関わりは、障がい固有の問題だけでは解決しきれず、専門家の力も借りつつも、社会背景や生育歴、家族と…