浅学菲才の嘆息

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

笠原十九司さんの「増補 南京事件論争史 日本人は史実をどう認識してきたか」を読んで

1937年12月13日の前後の起きた南京事件は、国際的に、国内でも、また防衛省のホームページにおいても、明白な事実としているにもかかわらず、否定派、もしくは歴史修正主義者によって、不毛で熾烈な論争が繰り広げられてきた。否定派の論拠、問題点とトリッ…

シオリーヌ(大貫詩織)さんの「CHOICE 自分で選びとるための『性』の知識」を読んで

助産師の資格を持つ著者は、包括的性教育についてできるだけ平易な言葉や図・写真を用いて、中高生にも理解しやすく解説する。性の話しは恥ずかしい、いやらしいなど、性の話しをタブー視せず、もっと気軽にオープンにと解説を進める。性の仕組み、生理、妊…

牧野雅子さんの「痴漢とはなにか 被害と冤罪をめぐる社会学」を読んで

オリンピック組織委員会を巡り、女性蔑視の発言が「これまで黙らされてきた側からのレジスタント」として社会問題化し、マグマのように吹き出している。「女性が入っている理事会は時間がかかる」「わきまえない」、首相の息子の接待問題では「飲み会は断ら…