朝鮮特需で、本当に当時の日本人の生活が改善したのか?
まんがでわかる
高校生が日米地位協定を調べてみた!
日本を被うアメリカの力に迫れ
著者:平良隆久
「ゴルゴ13」原作スタッフ平良隆久吠える!!
作画:藤沢勇希
監修:前泊博盛
●日本人の生活まで苦しめた日米地位協定
(前略)
確かに日本は「特需」で米国から相当額の利益を得た。だが、教科書ではこの点だけを特別に書いているので、日本は米国のお陰で復興したと思っている人が多いのだ。しかし、貿易は出と入りの収支でみなければならない。戦前、日本の最大貿易の相手国だった中国との貿易が、米軍の対中貿易禁止令でとめられてしまったのだ。その為に大幅に輸送費がかかる米国から、中国よりずっと値段の高い資源を買わされたのである。帝国主義とは、軍事力でその市場を強引に開放させ、自国の製品を売りつける市場にする事だが、米国は見事にこれをやってのけた訳である。
(後略)
平良隆久:まんがでわかる日米地位協定.小学館,2020(8月8日初版第1冊発行)