浅学菲才の嘆息

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

安倍晋三元総理の国葬に嘆息

#今からでも国葬中止を 安倍晋三元総理大臣の国葬を巡っては、政府からの説明は不十分であり、多くの世論調査で国民は納得していない。 一つは「曖昧な意思決定」であり、国会の審議を経ずに閣議決定し、国家の私物化とも言える。2つ目は「費用は高額で変動…

山崎雅弘さんの「歴史戦と思想戦-歴史問題の読み解き方」を読んで

書店の売り場に「中国・韓国の反日攻勢」「南京大虐殺の嘘」「慰安婦問題のデタラメ」「あの戦争は日本の侵略ではなかった」「自虐史観の洗脳からの脱却」などの歴史修正主義に関する書籍に目が行き、つい手を伸ばして購入したことはないだろうか?最近では…

佐藤優さんの「日本共産党の100年」を読んでの雑感

諸処批判もあるだろうが、雑感を備忘録としてブックメモを作成した。 日本共産党の創立100周年の節目に、著者は「はじめに」で、「日本共産党が組織として刊行した公式党史、綱領集などの資料、機関誌「しんぶん赤旗」、党幹部が実名で公刊した書籍を情報源…

中野信子さんの「世界の『頭のいい人』がやっていることを1冊の本にまとめてみた」を読んで

某雑誌の2022年9月号に東京都立大学特任教授の宮下与平氏が、主権者意識や職員育成の論文で「新自由主義社会の青年の特性と職員育成方法のポイント」16項目について、脳科学者、認知科学者の中野信子さんの書籍を参考にしたとの記載があり、編集部に問い合わ…

高瀬隼子さんの「おいしいごはんが食べられますように」を読んで

職場に蔓延するパワハラやセクハラ、食にまつわる同調圧力、不公平な業務分担など、男性一人と女性二人の関係を軸に、転勤してきた男性と、仕事のできる女性の二人の視点と語り口で、3人の人間関係を紡いでいきます。職場内の会話と裏腹に心の声や嘆きは、言…

澁谷知美さん、清田隆之さん編集の「どうして男はそうなんだろう会議-いろいろ語り合って見えてきた『これからの男』のこと」を読んで

SNSで話題になっていて、編集者の澁谷知美さんの「日本の包茎-男たちの200年史(筑摩書房)」や清田隆之さんの「自慢話でも武勇伝でもない『一般男性』の話しから見えた生きづらさと男らしさのこと(扶桑社)」を読んでいたこともあり、共感することも多…

宮沢和史さんの「沖縄のことを聞かせてください」を読んで

パートナーがTHE BOOMのファンであったこともあり、ドライブで聴き、カラオケで歌っている曲である位の認識でしかなかった「島唄」。著者の宮沢和史さんが「島唄」を発表して30年の節目に本を書かれたことを新聞記事で見て購読した。 宮沢和史さんは…

平井美津子さんの「教科書と『慰安婦』問題 子供たちに歴史の事実を教え続ける」を読んで

日本の歴史の「真実」を正しく教えようと息巻く「歴史修正主義者」たちは、自分たちの支配欲を満たすため、そして日本の自虐史観からの脱却を目指して、歴史の改竄や歪曲を推し進める政府幕僚や自民党、維新の会、右派勢力など枚挙にいとまがない。 著者は、…