浅学菲才の嘆息

書籍「ペーパーレス時代の紙の価値をしる 読み書きメディアの認知科学」を読んで

 

 

柴田博仁・大村賢悟(著): ペーパーレス時代の紙の価値をしる 読み書きメディアの認知科学.産業能率大学出版部,2018年7月31日(初版1冊発行),2019年7月31日(2冊発行)

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「電子媒体」か「紙媒体」か、悩んでいるときに本書にであった。  

読書家の友人は大量の書籍を処分し、電子書籍に移行したと紹介を受けた。

本書の特徴は、著者らの主観的な仮設から、多くの研究結果の検証を積み重ね、新たな仮説や提言がなされている点である。読み進めていくうちに、「電子媒体」か「紙媒体」のどちらかで悩むのではなく、使い分けの重要性を知ることとなった。

書籍や資料を理解するためには「読書に集中できる」紙媒体の方が優れている事は、私の持論を検証することとなった。また、理論背景に「アフォーダンス」の認知科学を取り入れられている点などは、興味いものとなった。

もう1点、「紙の利用はエコに反するのか」について、紙と環境問題について、電子媒体の電気使用量との比較検討もなされ、あらためて我々が環境問題を検討する際の提言を頂いたのではないか。 

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