浅学菲才の嘆息

安倍晋三元総理の国葬に嘆息

 

#今からでも国葬中止を

 

 安倍晋三元総理大臣の国葬を巡っては、政府からの説明は不十分であり、多くの世論調査で国民は納得していない。

 一つは「曖昧な意思決定」であり、国会の審議を経ずに閣議決定し、国家の私物化とも言える。2つ目は「費用は高額で変動」することであり、コロナ禍に加え、年金削減、物価高騰に加え75歳以上の医療費の2倍化が実施される中で、当初の費用を大幅に増額して、底なしに費用を使う可能性があることも国家の私物化と言える。3つ目に「国民は納得していない」のであって、多くの世論調査国葬反対が体勢をしめ、更に反対派が増加している事である。

 ここまで世論の批判が高まれば、自民党葬に切り替えるなど、国葬の変更を含む方針転換をしても良さそうだが、その決断ができない。まるでアジア・太平洋戦争中の帝国軍部と同じではないか。

 2022年8月15日はNHKで「ビルマ絶望の戦争」という番組が放送された。インパール作戦の失敗とその後の惨劇、後方指揮官の芸者遊びを嘆くボロボロになった敗残兵。イギリス第14軍のウィリアム・スリム司令官は日本軍の体質を次のように指摘していた「日本軍指導者たちは根本的な欠陥があるように思える。それは『道徳的勇気の欠如』である。彼らは自分たちが間違いを犯したこと、計画が失敗し、練り直しが必要であることを認める勇気がないのだ」。

 今の岸田政権こそ「道徳的勇気の欠如」と言えるのではないか。