浅学菲才の嘆息

福岡県高校野球連盟の審判に嘆く

10月14日(日)午前中、福岡県高校野球1年生大会を大牟田北高校で観戦した。

伝習館高校 対 合同チーム(大牟田北校・有明新世高校・三池高校)である。

観戦した、選手・指導者・学校関係者・保護者・近隣住民など、150名程度はいたであろうか。

試合の後半、伝習館高校の攻撃中に事件は起きた。

審判が、キャッチャーに対して大声で怒鳴ったようでる。続けて審判は右手で、キャッチャーの左肩を上から押さえつけて、無理矢理座らせようとした。キャッチャーはやや抵抗するよう見えたものの、しゃがんで捕球体制に入り、ゲームは進行した。イニングが終わると、審判はキャッチャーを追いかけ、ベンチサイドで指導をしたようでる。怒鳴り散らしているようにも見えなくはなかったが。

どうやら、キャッチャーが暴言を吐いたため、審判が激高し、口頭注意を通り越して、実力行使に出たようである。見方によっては、審判による選手への暴力とも取れなくはない。選手が、警察に被害届を提出すれば、傷害罪に該当するかもしれない。幸い、バックネットの真裏で保護者のビデオが設置されていたため、録画が成功していれば事の次第は全て、映像と音声によって記録されていたことになる。

事は、これだけではすまなかった。

試合終了後、審判がバックネット裏に引き上げてくるなり、生徒・学校関係者・保護者等が見守る中、指導者側に怒号を浴びせた。パワーハラスメントを彷彿させる光景である。当該選手の指導者に対して罵声を浴びせ「通常の練習試合なら、途中で中断していたところだ。公式戦だから最後まで審判をしたが。」と怒鳴っているのは、かなりの広範囲に響き渡り、一種異様な光景であった。審判をしてやっているのにと言わんばかりの罵声の連呼である。審判はひとしきり、暴言を吐き、会場を後にした。

このような、旧態依然としたスポーツ指導は、この間の女子レスリングや日大アメフト問題など、数々の不祥事やハラスメントと同様であろう。

願わくは、関係者が問題を受け止め、秘匿・隠蔽・捏造・改竄が行われない事をである。

一方で、暴言を吐いたであろう高校生・選手への指導は適切に行われるものである。

しかし、通常のスポーツで審判に対して、選手がこういった行為を起こすのであろうかと疑問も残る。指導者や選手が怒るときは、誤審や理不尽な判定、指導はなかったか。今回の試合では、よっぽど審判から理不尽な注意・指導がなされていなかったのか?

 

参考のため、福岡県高校野球連盟の「宣言」を掲載する。今回の問題は、宣言とはかけ離れた行為ではなかったか、あらためて関係者で事実確認をすべきであるろう。

ああ、嘆息。

〇私たちは一切の暴力を廃し,思いやりの心を育てます。

http://福岡県高野連.jp/sengen.html