浅学菲才の嘆息

福岡県高校野球連盟を嘆く その2

 

県立高校野球部の練習試合を観戦した。

 

県大会にも勝ち上がるような強豪校の野球部と県大会とは縁の少ない県立高校の野球部の練習試合である。

 

強豪県立高校が10点以上の大量得点を重ねた6回に、走者2塁からヒットエンドラン成功で、走者1、3塁と得点の機会。

 

さらに7回、大量点差が拡大した状況にもかかわらず、ベンチからのサインで、1塁走者が2塁へ盗塁した。

 

これは、明らかに「アンリトンルール」を遵守していない、不適切な戦略ではなかったか?練習試合だから許されるのだろうか?

 

指導者、選手がフェアプレーの精神で闘うことは、最も重要である。しかし、野球を楽しむ以上は「アンリトンルール」も理解する必要があるだろう。指導者は選手に野球の技術・戦術だけでなく、倫理・モラルを教えることも大切ではないか?

 

私には、昨今のスポーツ全般、特に野球界「ムラ」が、太平洋戦争時の旧帝国陸軍の体質をそのまま引き継いでいるように感じてならない。勝利至上主義、絶対服従、精神論などなど。

 

2018年8月9日新潮社から発売された、氏家英明著「甲子園という病」

 

2018年11月30日文藝春秋から発売された、筒香嘉智著「夢に向かってかっ飛ばせ!未来のアスリート達へ」

 

2019年8月9日新潮社から発売された、中島大輔著「野球消滅」

 

以上の書籍が、現在の野球に対して問題提起を行っており、特に中島大輔著「野球消滅」には、「アンリトンルール」について解説されているので、是非お読み頂きたい。

 

 

ウィキペディアの「アンリトンルール」によれば

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E7%90%83%E3%81%AE%E4%B8%8D%E6%96%87%E5%BE%8B

野球の不文律(やきゅうのふぶんりつ)では野球における不文律ついて記す。野球には、公認野球規則(ルールブック)に記されていなくても守らねばならない不文律 (unwritten rules, unwritten codes) が存在するとされている。メジャーリーグベースボール(MLB) や日本プロ野球(NPB) などプロ野球の試合においては、これを破ると故意死球などの報復を受けることがある。

 

攻撃側

大差(概ね6点以上)でリードしている攻撃側は6回以降で、 カウント3ボール-0ストライクから打ちにいってはならず、また、 バント盗塁などの戦術をとってはいけない