あけび書房は、直近の2度の国政選挙の前後で、「市民と野党の共闘で政権交代を」や「市民と野党の共闘 未完の課題と希望」などを出版し、新自由主義と国家主義の自公政権に代わる新しい政治の流れを広げる発信をしてきました。今回は、立憲野党の中で、2022年7月に創立100周年を迎えた日本共産党について、10人の識者が「期待をこめた提案」を行います。特に、話題の「党首公選制」と「民主集中性」についての賛否は両論である。この問題は日本共産党の組織内の事であり、日本共産党外からの意見は差し支えないが、日本共産党の歴史的経過や民主的組織へむけた組織論としての必然であり、この2点を持って日本共産党の支持率が極端に低下しているとは考えられない。むしろ、日本共産党は地道な大衆活動や組織力を武器に、「権力や大資本に媚びない姿勢こそが不滅の魅力を放っていることは事実だからです」と古谷経衝氏が本書で的確に指摘している。
有田芳生,池田香代子,内田樹,木戸衛一,佐々木寛,津田大輔,中北浩彌,中沢けい,浜矩子,古谷経衝:希望の共産党 期待をこめた提案.あけび書房,2023(1月19日第1刷発行購読)