浅学菲才の嘆息

2022-04-17から1日間の記事一覧

小川たまかさんの「告発と呼ばれるものの周辺で」を読んで

前作『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話しを。』から4年が経過し、性暴力被害、年齢差別、ジェンダー格差、など、多くの人がフタをする問題を取材し、発信し、声をあげるライター小川たまかさん。本書は、緻密に、そして多面的に調査し、…

逢坂冬馬さんの「同志少女よ、敵を撃て」を読んで

2月にウクライナ問題が勃発した直後、読書友達から強く薦められ購読した。第11回アガサクリスティ賞受賞、読み終わる頃に本屋大賞受賞と、多くの読者や私の心を掴んだ重厚な1冊。第2次世界大戦のソビエトにおいて、セラフィマは目の前でドイツ兵に家族を殺さ…