浅学菲才の嘆息

2023-09-12から1日間の記事一覧

水生大海さんの「マザー/コンプレックス」を読んで

痴漢事件をめぐる、3人とその家族の人間模様。水生大海さんらしい次々に起きる展開に一気に引き込まれる。痴漢事件をめぐる被害者、加害者と母親の人間模様。犯罪かえん罪か。3人3様に母親の思いの強さや支配欲が詳らかになり、その子供たちや身籠もる家族の…

永尾広久さんの「八路軍(パーロ)とともに」を読んで

近年、NHKスペシャルなどで、戦時中の日記、音声記録等のエゴドキュメントで戦時中を振り返る番組が放映される。昭和天皇をめぐっては、戦後の初代宮内庁長官の田島道治の拝謁記、戦前、戦中の侍従長を務めた百武三郎日記、戦中の宮内省御用掛の松田道一…