浅学菲才の嘆息

2021-06-13から1日間の記事一覧

朱野帰子さんの「わたし、定時で帰ります。ライジング」を読んで

1作品目は、盲従させられる労働者をインパール作戦の兵士と対比します。第2作のハイパーでは、盲従する労働者を忠臣蔵の大石内蔵助と対比し、また野球経験者の上意下達を「脳筋(脳みそまで筋肉)、トランス(異常興奮)、マウンティング(自分の優位性を固…

庭田杏珠×渡邉英徳(「記憶の解凍」プロジェクト)の「AIとカラー化した写真でよみがえる 戦前・戦争」を読んで

広島出身の庭田杏珠さん(東京大学学生)と渡邉英徳同大学教授の共著で、映画「この世界の片隅に」の片渕須直さんやアーサービナードさんらがプロジェクトに加わり、戦前・戦争と人びとの暮らしをAI(人口知能)でカラー化します。庭田さんは広島出身で、…

岡野八代さん訳・著「ケアするのは誰か? 新しい民主主義のかたちへ」を読んで

ケア労働者の視点から、ジェンダー平等を考え、ケアに満ちた社会を目指す政治理論入門書となっている。 第3章に「フォルブルの寓話-競走とケア」では、 A国は、走れるものは、全力で走れ B国は、性的分業 C国は、共にケアする/ケアと共に A国は、極端…